2012年4月28日土曜日

ガーネット/stones Memo Tender Time


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"ガーネット"という名前はグループの名称。
珪酸塩鉱物のネソ珪酸塩であり、更に※類質同像(同形)のグループ名です。
なのでかなりの数の種類があります。

ガーネットグループ


無重力環境での結晶を生成する方法
  • (1)Hydrogarnetサブグループ
    • ヒブシュ柘榴石(Hibschite)
    • 加藤石(Katoite)
  • (2)Pyralspiteサブグループ
    • 鉄ばん柘榴石(Almandine/アルマンディン)
    • 苦ばん柘榴石(Pyrope/パイロープ)
    • 満ばん柘榴石(Spessartine/スペサルティン)
    • Knorringite(苦土クロム石榴石)
    • Calderite(カルディア鉱)
    • Majorite(マジョライト)
  • (3)Schorlomite-Kimzeyiteサブグループ
    • Schorlomite(シューロマイト)
    • Kimzeyite(キンジアイト)
    • 森本柘榴石(Morimotoite)
  • (4)Ugranditeサブグループ
    • 灰鉄柘榴石(Andradite/アンドラダイト)
    • 灰ばん柘榴石(Grossular/グロッシュラー)
    • 灰クロム柘榴石(Uvarovite/ウバロバイト)
    • 灰バナジン柘榴石(Goldmanite/ゴールドマナイト)

(1)の"Hydro"とは水酸化鉱物のこと。
OHをもつもののガーネットグループのサブグループ。

(3)の"Schorlomite-Kimzeyite"は、まんまその名前の石が命名されています。
(これ以上の説明省きます(^^;この石をいつか掲載する日がきたらその時!)

(2)の"Pyralspite(パイラルスパイト)"
(4)の"Ugrandite(ウグランダイト)"は難しい話になってしまうのですが、興味のある方だけ端成分と固溶体の話をお読みください。↓

端成分と固溶体

固溶体とは、2つ以上の元素が融け合って混じり合い均一になっているものをいいます。
端成分とは、★元素と☆元素が混じった固溶体があるとすると、★と☆が端成分と成ります。
固溶体で代表的なものはガラスです。
また鉱物では、翡翠やラピスラズリも固溶体の鉱物です。
そしてガーネットの場合、その端成分とは6つです。


不況ガラスの収集
  • 1 鉄ばん柘榴石(Almandine/アルマンディン)
  • 2 苦ばん柘榴石(Pyrope/パイロープ)
  • 3 満ばん柘榴石(Spessartine/スペサルティン)
  • 4 灰鉄柘榴石(Andradite/アンドラダイト)
  • 5 灰ばん柘榴石(Grossular/グロッシュラー)
  • 6 灰クロム柘榴石(Uvarovite/ウバロバイト)

この6つのガーネットを、1~3・4~6の2つのグループと考えてください。
主に3種類ずつの端成分が様々な形で固溶体を作り出します。
更に、固溶体は高温では不規則ですが、温度が下がると均一になり規則性を持ちます。
ガーネットは6種類の端成分で主に3つずつがそれぞれに混じり合うため、ものすごい種類の多さとなっているのですね。

・・・大釜の前にでっかいかき混ぜ棒を持った魔女がぐるんぐるん混ぜている光景が浮かぶ・・・

そして。
先に付けておいた※印の"類質同像(同形)"ですが、似たような化学式・似たような大きさのイオンを持っているものは結晶構造も似たような感じになります。
このことを類質同像(同形)といいます。

固溶体の説明から引っ張って考えてみると、化学好きな方はなんとなくなぜガーネットが類質同像(同形)なのか予測がつくと思います。

因みに、ガーネット一族の種類別のネーミングですが、灰ばん柘榴石(Grossular/グロッシュラー)の中で、

  • 透明褐色→ヘッソナイト
  • 緑色→ツァボライト

灰鉄柘榴石(Andradite/アンドラダイト)の中で、

  • 透明の緑色→デマントイド
  • 黄色→トパゾライト(イエローガーネットともいわれます。)
  • 透明の黒(含チタン)→メラナイト 等の別名もあります。

種類が多い+別名が多いので、コレクター泣かせです(笑)
この他にもまだまだ別名があります。

写真の石の産地は不明で、いつから我が家にあったのか?
かなりずっといらっしゃいます・・・


measurments 1パイントは、どのように多くのコップ

ガーネットと一口に言ったとき、このアルマンディンをさす場合がもっとも多いと思います。
若しくは赤い色の柘榴石。
これがガーネットと言われます。

このアルマンディンは斜方十二面体・偏菱二十四面体等で産出されることが多く、写真はカットしたのではなくそもそもの形です。
また粒々や塊でも産出されます。

産地としてはインド産がダントツで多く、ブラジル・マダガスカル・タンザニア・スリランカ等で産出されます。
日本では、茨城県真壁町山ノ尾から産出されます。

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